「ラーメン」は「寿司」を超えられるか?新横浜ラーメン博物館が取材・調査を発表

「ラーメン」は「寿司」を超えられるか?新横浜ラーメン博物館が取材・調査を発表

 世界的に有名なジャパニーズフードと言えば「寿司」。どこの国に行っても寿司屋は存在すると言っても過言ではない。しかしここ5年でその情勢に異変が起こりつつあるという。 圧倒的な人気である「寿司」に「ラーメン」がものすごい勢いで迫ってきている。今年7月の中国人ビザの緩和に始まり、10月には羽田国際化、そして11月にはAPECが控えており、今年はますます日本が注目される年となる。日本が注目を浴びる今年、果たして「ラーメン」は「寿司」を超えられるのか? 2009年にJNTO(日本政府観光局)が調査した「訪日外客訪問地調査」の中で、訪日外国人が期待する動機として長年1位の座にいた「ショッピング」に替わり、「日本の食事」が1位(全体の58.5%)となった。2006年が19.4%、2007年が36.5%、2008年が37.0%と年々上がっており、「日本食」が日本の観光魅力に欠かせないものであることを示している。 また、訪日前に期待した事(来館動機)と実際来てみて満足した事(満足度)の調査では「日本の食事」は期待を超える、満足度が非常に高い結果となったようだ。【訪日外国人の目的第1位=日本の食事】<訪日前に期待した事>1位:日本の食事     58.5%2位:ショッピング    48.5%3位:温泉        43.4%4位:自然景観、田園風景 41.8%5位:伝統的な景観、旧跡 37.6%※ 出所:JNTO 2009年「訪日外客訪問地調査」 10年前の日本食の代表といえば「寿司」、「天ぷら」、「刺身」の御三家だったという。しかし、この10年でその御三家が変わりつつある。 下記のデータは訪日された外国客が実際に食べて「特に満足した日本の食事」のランキング。天ぷらに変わりラーメンが2位にランクインしている。また、全体で見ると寿司とラーメンの構成比は離れているが、アジア全体で見るとその差異は確実に迫ってきている。【寿司に迫る勢い「ラーメン」】<特に満足した日本の食事(調査全体)>1位:寿司   42.1%2位:ラーメン 20.8%3位:刺身   19.8%4位:天ぷら  11.1%5位:うどん   8.9%<特に満足した日本の食事(アジア圏のみ)>1位:寿司   33.7%2位:ラーメン 27.2%3位:刺身   20.2%※ 出所:JNTO 2009年「訪日外客訪問地調査」 今回発表した新横浜ラーメン博物館では、日本の食文化としてのラーメンを世界に広げたいという想いのもと、10年前よりラーメンを世界に発信してきた。2000年頃、海外の方に「ラーメン」という言葉はなかなか通じず、チャイニーズヌードル、ジャパニーズスタイルスープボウル等と訳され、インスタントラーメンの延長であったり、チャイナタウンで出される麺料理という位置づけだったとのこと。 まずは同館を知ってもらうよりも、ラーメンそのものを理解してもらう事からスタートした。その試みとして「DO YOU KNOW RAUMEN?」という冊子を作り、海外ではまだ認知度は低いが、日本では国民食であり、最もポピュラーな食べ物のひとつであることを伝え続けた。【日本の食文化「ラーメン」を世界に広げる取り組み】<新横浜ラーメン博物館のこれまでの取り組み>2000年 訪日外国人客カウント開始 初年度は5千人(年間)2001年 海外向けPR誌「Do you know raumen?」制作2002年 サッカーW杯開催時に海外メディアセンターへPR    海外へのPR活動により横浜観光コンベンション特別功労賞を受賞    台湾、香港の現地旅行代理店、メディアへの営業開始2003年 既存の日本語、英語に加え、繁体字、簡体字、韓国語のパンフレット・ホームページを開設    台湾のテレビ局へ出演(ラーメンの実演)2004年 訪日外国人客数が5万人(年間)を超える2005年 訪日外国人向けのメニューの提供を開始    シンガポール、タイの現地旅行代理店、メディアへの営業開始2006年 タイ語のパンフレットを設置、タイ語のホームページを開設2007年 JNTOへ加盟    ハリウッド映画「ラーメンガール」に協力    訪日外国人客数が8万人(年間)を超える2008年 TTAA観光展へ出展(タイ)    NATAS観光展へ出展(シンガポール)    KOTOFA観光展、BITF観光展出展(韓国)    訪日外国人客数が10万人(年間)を超える2009年 TTAA観光展へ出展(タイ)    NYがラーメンブームへ。米国からの取材が殺到2010年 銀聯カードを導入 下記データは、カウントを開始した2000年から現在に至るまでの同館を訪れた訪日外国客数の推移だ。ラーメンの普及活動とともに訪日外国人客数は増え、2008年には年間10万人を超えた。【当館への訪日外国客数(2000年~現在)】<新横浜ラーメン博物館訪日外国客数推移>2000年  5,012人2001年  7,231人2002年  19,231人2003年  26,321人2004年  50,259人2005年  63,502人2006年  70,452人2007年  82,492人2008年 100,747人2009年  87,783人2010年  59,536人(6月末)現在<2008年度 新横浜ラーメン博物館国別訪日外客数>【国】【団体】【個人】【合計】台湾35,759人12,521人48,280人タイ18,006人3,211人21,217人シンガポール6,473人2,011人8,484人香港3,143人2,111人5,254人中国2,860人652人3,512人韓国3,050人2,211人5,261人その他アジア1,219人605人1,824人アメリカ228人4,201人4,429人ヨーロッパ237人1,084人1,321人その他(上記以外)573人592人1,165人合計71,548人29,199人100,747人 これらの背景から「ラーメン」は訪日外国人客に対して魅力の高い食べ物であるこがわかる。また、寿司は価格帯も高くどちらかと言うと非日常の食べもの。その点ラーメンは安価で気兼ねなく食べられる言わば日常食となっている。今後どんどんラーメンの認知度が上がり、普及していくと、いずれかは寿司を超えるポピュラーな食べ物となる可能性が高いと考えられる。日本には「アニメ」、「ファッション」、「食」といった世界に誇れる潜在能力が多く秘められているようだ。株式会社新横浜ラーメン博物館http://www.raumen.co.jp/home/

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