第3回国連防災世界会議:ポスト2015年防災枠組には、明確な数値目標と政治的・社会的・構造的な文脈への視点を

例えば、現在の草案のなかで提案されているグローバルな目標は、表現が曖昧です。「ポスト2015年防災枠組」には、グローバルな目標として、野心的で明確な数値目標が盛り込まれるべきです。また、いくつかの国によって提案されている「脆弱なグループ」(vulnerable groups)といった表現については、削除したり「脆弱な人びと」(vulnerable people)といった表現に置き換えたりすることを主張する国々があります。前者の文言は、広い政治的・社会的・構造的な文脈のなかで疎外されたり差別されたりした結果、災害に対して脆弱になるグループ――例えば、女性や貧困層など――を意味しうるのに対して、後者の文言は、個々人が脆弱であるか否かに焦点が当たる表現であり、人びとが置かれる文脈に対する問題意識が欠如することに繋がりかねません。災害に対するリスクを減らすための分析やアプローチにおいては、政治的・社会的・構造的な文脈という視点が欠かせません。
2011年3月11日以降、オックスファム・ジャパンは、震災直後の妊産婦のケアやシングルマザーへの支援をはじめ、被災地で女性が置かれる文脈ゆえの課題に取り組んできました。また、被災地において女性の就業の場が限られていることに鑑み、女性の起業・就業や生活設計のための支援を行ってきました。そして、2014年度には、パートナー団体と協力して調査を行い、東日本大震災後の復旧・復興支援が届きにくかった若年女性が抱える課題・ニーズや、彼女たちの復興への力を明らかにしました。東日本大震災から4年。この仙台の地で開催される会議を、個々の災害の場における政治的・社会的・構造的な文脈ゆえに脆弱な状況に置かれるグループへの視点を欠いた、目標の不明確な合意で締めくくるべきではありません。これらの点を含む様々な争点について、日本をはじめとする国々は、草案の文言を弱めるのではなく強めるよう、最後まで交渉にあたるべきです。
◆◆東日本大震災の被災地の若年女性に関する調査の結果については、2015年3月17日(火)のパブリック・フォーラム「災害と女の子たち ~ガールズ防災会議~」(13:00-16:00:エル・パーク仙台6階ギャラリーホール:要予約)で報告されます。詳細はこちら(http://www.sendai-l.jp/jbf/439/)をご覧ください。◆◆
◆◆東日本大震災後のオックスファム・ジャパンの活動の成果や教訓の一部については、2015年3月18日(水)のパブリック・フォーラム「災害復興時の女性の活躍~地域経済再生の視点から~」(14:00~17:00:エル・パーク仙台5Fセミナーホール:要予約)で、震災後の支援活動を担ってきたプロジェクト・マネージャーの高橋聖子が登壇してお話します。詳細はこちら(http://www.sendai-l.jp/jbf/files/pdf_d_601.pdf)をご覧ください。◆◆
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