欧州への難民流入 いかなる時も、子どもの保護を ユニセフ事務局長声明 【プレスリリース】

ギリシャとの国境を接するマケドニアのゲヴゲリヤに辿り着いた男の子。© UNICEF_NYHQ2015-2065_Georgiev
 
※ 本信はユニセフ本部が発信した情報をもとに、日本ユニセフ協会が翻訳したものです。
※ 原文は、http://www.unicef.org/media/media_83091.htmlでご覧いただけます。
【2015年9月3日 ニューヨーク発】
ユニセフ(国連児童基金)のアンソニー・レーク事務局長は、ヨーロッパへの難民流入の中で犠牲となる子どもたちに関し、以下の声明を発表しました。
「ヨーロッパの岸辺に打ち上げられた子どもの遺体、国境を越えるトラックの荷台で押しつぶされる子ども、必死な親たちから有刺鉄線のフェンスをくぐり抜けさせられている子ども・・・胸が張り裂けるような写真です。
ヨーロッパでの移民や難民の危機は深刻化しており、こうしたショッキングな写真がソーシャル・メディアやテレビ、また新聞の一面に載って世界を駆け回るのは、これが最後ではないでしょう。
しかし世界は、これらの写真にショックを受けているだけではいけません。このショックに匹敵する行動が必要です。
子どもたちのこの悲惨な状況は、子どもたち自身の選択でも、子どもたちの力が及ぶ範囲のことでもありません。子どもたちには、保護が必要です。子どもたちには、守られる権利があるのです。
ユニセフは、次の対策が取られるよう、強く要請します。
難民の子どもたちに対して、いかなる時も、保健ケア、食糧、心のケア、教育、そして家族と共に身を寄せることができる移民や難民のためのシェルターなど、必要不可欠なサービスを提供し、保護すること
子どもやその家族を支えるための、訓練された福祉の専門家を適切な人数配置すること
海だけでなく、陸路で国境を越えてくる家族のために、地上でも捜索や救出を続け、また移民や難民の子どもたちへの暴力や虐待を防ぐためにあらゆる努力をすること
亡命も含め、移民や難民の子どもたちに関する決定においては、子どもたちを最優先に考えること
 
ギリシャとの国境に接するマケドニアのゲヴゲリアで、ペットボトルの水を手に、赤ちゃんを抱いて歩く女性。© UNICEF_NYHQ2015-2066_Georgiev
 
今日、私たちの心は、海で、海岸で、ヨーロッパの道端で、子どもを亡くした家族と共にあります。政治的議論が進む中で、私たちは、この危機の深い人間性を決して見失ってはならないのです。
子どもたちのことも、そして、危機の規模についても見落としてはなりません。
ヨーロッパへ逃れようとする人々の少なくとも4分の1は子どもです。今年のはじめから6カ月間で、10万6,000人以上の子どもがヨーロッパへの亡命を申し立てています。
そして、これだけ多くの人々が保護を求めてヨーロッパを目指す背景には、既に200万人の子どもが国外に逃れるに至ったシリアをはじめとする紛争があることを忘れてはいけません。紛争の終結だけが、この多くの悲劇を終わらせることができるのです」
* * *
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(http://www.unicef.org/)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (http://www.unicef.or.jp/)

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