今年の聖地メッカへの大巡礼(ハッジ)に向けて医療アドバイスを発表:この20年間で最も気温が高い巡礼月になる見込み

インターナショナルSOSメディカル・ディレクターであるイッサム・バダウィ医師は、次のように語っています。
『我々のアドバイスは国際的な保健機関からの発表に則しています。健常者のハッジ参加に問題はありません。ただし、大勢の人が集まる場は常に健康上のリスクが伴うことを考慮してください。今年は特にMERSコロナウイルスに注意し、また気温が非常に高くなることを想定して、適切に行動する必要があります。』
国際的な保健機関は、最近サウジアラビア王国で再発しているMERSコロナウイルスについて注意喚起をしています。MERSコロナウイルスは、2012年にサウジアラビアで初めて人間への感染が報告された、ウイルス性の呼吸器疾患です。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、MERSコロナウイルスに感染した患者の30~40パーセントが死に至っています。
バダウィ医師は、MERSコロナウイルスをはじめ、その他の伝染病への感染リスクを軽減するために、次のようなアドバイスをしています。
・一般的な衛生管理を怠ることなく、石鹸と水で頻繁に手を洗う
・咳やくしゃみをしている人、具合が悪そうな人とは十分な距離を置く
・動物に触れない。その生息地にも近寄らない。特にラクダとの接触は避ける
・果物や野菜は水でしっかり洗う。肉は十分に加熱処理し、乳製品は殺菌処理された乳を原料とするもののみを選ぶ
・使い捨ての剃刀のみを使用する、正規の認定機関に登録されている理髪店のみを利用する
・巡礼者は必ず最新情報にもとづく定期および必須の予防接種を受ける。ハッジ・ビザを取得するには、4価髄膜炎菌ワクチンの予防接種を受けたことを証明する証明書の提出が、渡航者全員に義務付けられています。一部の渡航者は、黄熱病やポリオの予防接種の証明書を提示する必要もあります。渡航前に季節性インフルエンザの予防接種を受けることも推奨されています
バダウィ医師は、さらに語ります。
『メッカの9月の平均気温は35.5℃を超えているため、巡礼者は高温による健康被害にも注意する必要があります。特に汗で失われた水分量を補給できないまま、気温と湿度の高い状況に長くいると、体が本来持っている体温を下げる機能が正常に働かなくなることがあります。
熱中症は短時間のうちに重症化し、命に関わる緊急事態に発展する場合もあるため、熱中症の初期のサインに気付くことが極めて重要です。症状が現れた場合は、涼しい場所に移動し、水分補給をしてください。数分しても症状が治まらない場合は、救急医療を受けるようにしてください。』
熱中症の症状には、筋肉のけいれん、手足のしびれ、意識障害、心拍数の異常、めまい、吐き気、視覚の異常、倦怠感などがあります。
バダウィ医師によると、サウジアラビア保健省は、癌や心臓疾患などの持病がある方や、妊娠中の女性、65歳以上および12歳未満の方など、健康被害を受けるリスクの高い人々に今年のハッジを見送るように呼びかけています。 インターナショナルSOS について(http://www.internationalsos.co.jp)
インターナショナルSOS は、世界最大手の医療とトラベルセキュリティアシスタンスを提供する企業です。
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