千葉大学病院 糖尿病患者さんを対象に、臨床試験の参加者を募集~糖尿病治療薬で内臓脂肪の減少を目指して~

 
国際糖尿病連合(IDF)によると
糖尿病の患者数は、平成26年で3億8,670万人(有病率 8.3%)、20年後には5億9,190万に増加すると予測されており、新しい治療薬が次々と発売されている状況です。
本研究は、効果的な薬の組み合わせと安全性の評価を目的とした、今後の糖尿病治療を方向づける重要な臨床試験です。
内臓脂肪の減少によるメタボリック症候群の解消や動脈硬化性疾患の予防を目指して、平成26年9月より開始し、現在、57人の患者さんが参加しています。 
 
1.使用する糖尿病治療薬
近年、2型糖尿病※1の薬物療法で多く使われているのはDPP-4阻害薬※2という薬ですが、体重および血糖のコントロールが十分ではない患者さんもいます。
本研究で使用する「ナトリウム依存性グルコース共輸送体-2(SGLT-2)阻害薬」は体重を減少させる効果があり、内臓脂肪も減少させることが期待されています。
試験に参加した方からは「血糖コントロールが改善した」「体重が減った」「腹囲が減った」との声が寄せられています。
※1 2型糖尿病・・遺伝や高カロリー、高脂肪食、運動不足などにより引き起こされる「インスリンの作用不足」     が原因で、血液中のブドウ糖(血糖)が正常より多くなる病気
※2 DPP-4阻害薬・・血糖値を下げる効果のあるインクレチンの分解を阻害する薬
 
2.募集の対象(以下の2つを満たす患者さん)
①DPP-4阻害薬(ジャヌビアまたはグラクティブ)を単剤で内服していること
②HbA1c※が7%以上で標準体重以上の2型糖尿病であること
※HbA1C・・血液中のヘモグロビン(Hb)とブドウ糖が結合したもの
 
 3.試験の内容
指定の糖尿病治療薬を飲んでいただき、前後の半年間、内臓脂肪の変化をCTスキャンで確認します。
 
<研究代表者 横手幸太郎教授のコメント>
内臓脂肪はさまざまな生活習慣病をもたらす原因となります。このため、糖尿病を改善しつつ内臓脂肪を減少させることは、心筋梗塞(こうそく)など動脈硬化性疾患の予防につながると期待されます。日本の糖尿病治療で広く用いられているDPP-4阻害薬
に適した併用薬を検討するとともに、試験に参加される方の健康増進に努めます。
〔現職〕千葉大学大学院医学研究院 細胞治療内科学講座 教授
    千葉大学医学部附属病院 副病院長
 
千葉大学医学部附属病院糖尿病・代謝・内分泌内科について
 健康長寿の実現を目指し、専門知識に基づいて全身を診る医療を実践します。
〔特徴〕:全身疾患を対象とした診療科であり、最新の医学に基づいた適切な医療を提供すると同時に、臓器に偏らない全人的医療を心がけています。
〔診療体制〕:糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病や内分泌疾患は、全身に影響を及ぼし、さまざまな症状をもたらします。当科では、新患予約制・再来予約制を導入し、あらゆる患者さんに対して、専門スタッフがきめの細かい診療を実践しています。正確な診断はもちろんのこと、適切な治療と長期にわたる日常管理が大切な分野ですので、他の診療科や他病院の先生方とも密に連携して、全身を診る医療を心がけています。
さらにPETやMRI等の画像診断、副腎静脈サンプリング(AVS)、24時間持続血糖モニタリングシステム(CGMS)やインスリンポンプによる持続的インスリン皮下注入療法(CSII)導入、肥満外科、遺伝子診断など最新技術に基づく医療を提供できる体制を整えています。
〔千葉大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科〕http://www.ho.chiba-u.ac.jp/section/tonyo/index.html
〔千葉大学大学院医学研究院細胞治療内科学講座〕http://www.m.chiba-u.jp/class/clin-cellbiol/ 
 
本件に関する問い合わせ 
千葉大学医学部附属病院 糖尿病・代謝・内分泌内科 石川 耕
tel:043-222-7171(内線:72050)
e-mail:ishkawako@chiba-u.jp
千葉大学
〔関連リンク〕
千葉大学病院 http://www.ho.chiba-u.ac.jp/index.html
千葉大学   http://www.chiba-u.ac.jp/
 

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