チャド: 湖の孤島で連続テロ――MSF、被害者治療へ緊急対応

クルファ島は交通が発達しておらず、負傷者はボートで湖岸のギッテへ運ばれた。そのうち42人はチャドとカメルーンとの国境付近の町、マニの地区病院へと移送された。高度な外科治療を必要とする患者は36人で、そのうち14人は子どもだった。36人はマニから救急車で首都ンジャメナへ移送された。
チャドでMSFの活動責任者を務めるフェデリカ・アルベルティは「この数ヵ月で最大規模の被害が出ています。マニ病院では、多数の負傷者に対応するスペースがなく、医薬品も設備も不足していました」と話す。MSFは外科医1人、看護師1人、ロジスティシャン2人を派遣し、6日午後に現地入りした。
MSFチームはマニ病院の敷地内にテント3張を設置し、計30床を増床。病院と連携し、負傷者37人に外科治療を行った。現在も24時間体制で救命医療にあたっている。ロジスティシャンはテント設営のほか、電気や清潔な水の確保を行い、医療活動をサポートしている。
一方、重傷者36人が搬送されたンジャメナでは、MSF以前から総合病院とリベルテ病院を支援している。総合、リベルテ、マニの各病院で、MSFは必要な医薬品と外科機器の寄贈も行っている。
MSFはチャドで1981年から活動。ワダイ州アベシェ、サラマト州アム・ティマン、マンドゥル州モイサラで通常のプログラムを運営している。2015年3月からはチャド湖畔で武装勢力「ボコ・ハラム」の暴力から避難してきた人びとを対象に緊急対応を開始。現在はバガ・ソラとボルに拠点を置いて活動している。ンジャメナでは、2015年6月15日と7月11に起きた自爆攻撃にも対応した。2015年4月から、MSFは保健省職員を対象に、緊急対応能力の向上を目的とした研修を続けてきた。研修では、一度に多数の負傷者が運び込まれた場合の対応について伝えている。

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